浄水器の後付けと元付けの違い

「今の家の設備に後から浄水器を付けたいんです。後付けで調べているのですが、元付けという言葉も出てきます。何が違うのでしょうか。」
「確かに気になりますね。では、解説します。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、 創業35年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
「後付け」は今ある設備に後から付けることです
今の住まいに足すという考え方
後付けの浄水器は、いま使っているキッチンや水まわりにあとから機器を足す考え方です。新築の図面に最初から載せるというより、今の住まいのまま取り付けを検討するときに、この言葉が使われます。
蛇口・据え置き・ポット
よくあるのは、蛇口の先に本体を固定するタイプ、シンク脇に置く据え置きタイプ、ポットに汲んでろ過するタイプです。工事が不要なことが多く取り付けや取り外しがしやすいのが特徴です。キッチンの飲み水や料理用として使う目的に向きます。
ビルトインはキッチンの範囲です
シンクの下に本体を置くビルトインは、キッチンに穴を開けるなど工事が入ることがあります。それでも対象は、そのキッチンの水栓まわりです。
種類ごとの早見は、別の記事にまとめています。
【2026年版】浄水器おすすめの選び方
「今の蛇口やシンクに足す、という意味なんですね。」
同じ「後から付ける」でも、元付けという付け方があります
家の入口に付ける
後付けと並べて語られるものに、元付けがあります。セントラル浄水器、元栓直結と呼ばれることもあります。付ける場所が、蛇口ではなく、水道メーターの住まい側、家の入口です。
入口で浄水すると、その先の配管を通る水が対象になります。キッチンだけでなく、お風呂、シャワー、洗濯、トイレの温水洗浄まで、家の蛇口から出る水に届きます。浄水した水がお湯になるので、お湯も使えます。
蛇口まわりに付ける場合
蛇口まわりに付ける場合、その水栓から出る水が対象です。お風呂や洗濯機までは基本的に届きません。お湯をフィルターに通すと消耗しやすいため、水は浄水、お湯は原水、と切り替える使い方が多くなります。お湯まで浄水したい場合に、付ける場所が効いてくる理由は次で分けて書きます。
| 目的 | 蛇口・シンクまわりに付ける | 水道メーター付近に付ける(元付け) |
|---|---|---|
| 主な使い方 | 飲み水、料理 | 家の蛇口全体 |
| お風呂・シャワー | 対象外が多い | 対象になる |
| お湯 | フィルターに通さない使い方が多い | 入口で浄水した水がお湯になる |
| 工事 | 不要なことが多い | 水道工事が前提 |
どちらが上という話ではありません。どこまでの水を浄水したいかが違います。飲み水と料理で足りるなら、蛇口まわりで目的は足ります。風呂やお湯まで揃えたいなら、入口の付け方がその目的に合います。
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「付ける場所で、届く範囲が変わるんですね。」
お湯を浄水できるのは、水の段階でろ過するからです
お湯をフィルターに通すと起きやすいこと
浄水器のフィルターは、水を通す前提で作られていることがほとんどです。お湯を通すと、次のようなことが起きやすくなります。
- 活性炭が膨張し、いったん吸着した成分が流れ出す
- 本体やフィルターのゴムパッキンなどが傷む
活性炭の種類にもよりますが、目安としてよく言われるのは約35度です。蛇口の先やシンク下に付ける場合、そのフィルターにお湯が直接入ります。そのため、水は浄水、お湯は原水と切り替える使い方が多くなります。キッチンでお湯を使うとき、浄水側を選べない、というのがこの付け方の制約です。
入口でろ過してから、お湯にする
元付けは、水道メーターの住まい側、つまり家に水が入ってくる場所で浄水します。ろ過された水が、その先の配管を通り、給湯器で温められます。お湯になる前の水を浄水するので、フィルターにお湯を通さずに、浄水されたお湯が使えます。お風呂、シャワー、洗面、洗濯など、お湯を出す蛇口も同じ水です。

順番だけ書くと、次のとおりです。
- 蛇口まわり:蛇口の直前でろ過する。お湯はそのフィルターを通るか、原水に切り替える
- 元付け:家の入口でろ過する。その水がお湯になる
「お湯対応」と書いてあっても、出口でお湯を通しているのか、入口で水を通してから温めているのかは別です。後者なのが元付けです。仕組みの図解はお湯の記事でも扱っています。
【必見】お湯が使える浄水器は入口で浄水します
「お湯をフィルターに通すのではなく、浄水した水をお湯にする、ということですね。」
住まいの入り口から整える、という考え方
浄水場のあとにも、水は管路を通ってきます
水道水は、浄水場で処理されたうえで各住まいに届きます。その途中には、古い管路や宅内の給水管があります。赤錆や濁り、残留塩素の残り方は、地域や家の管の状態で変わります。キッチンの蛇口だけ整えても、お風呂や洗濯では、同じ家の水をそのまま使うことになります。住まいの入り口で一度整えると、その先の蛇口が同じ水になります。
【知らない常識】古い水道管と浄水器の関係 【戸建て】水道管老朽化 最近の事例と自宅対策有機フッ素化合物(PFAS)も、暮らしの水の話です
有機フッ素化合物(いわゆるPFAS)についても、水道の水質基準にPFOSとPFOAが入り、2026年4月から水道事業者の定期検査が義務になっています。浄水の現場では活性炭による処理が使われ、濃度を下げる手段としても有効、という整理があります。家庭用でも、活性炭を使う製品はその延長で考えられます。
ただしPFAS専用の商品として選ぶ、という考え方ではありません。浄水器の役割は浄水です。飲み水だけでなく、肌に触れる水、洗濯の水まで同じ質にしたい、という目的があるときに、入口の付け方が重みを持ちます。不安だけで決める必要はありません。
PFAS検査義務化が始まる 水道水の新基準と家庭の備え PFAS対策に浄水器は有効?除去対策の効果を解説
「管路のあとの水も、家の入口で整えられるという見方ですね。」
お風呂まで同じ水にしたいときの考え方
キッチン以外でも、同じ水道を使っています
カルキ臭や残留塩素が気になるという動機は、付け方を問わず共通です。差が出るのは、キッチンだけ整えるのか、生活で使う水ごと整えるのかです。一日のうち水を出す時間が長いのは、実はキッチンだけではありません。入浴、洗顔、洗濯でも、同じ水道を使います。
場所ごとに足す付け方
シャワーヘッドに付けるもの、洗濯機の前に付ける小型のフィルターは、その場所だけに足す考え方です。後付けの延長にあります。家の入口で一度浄水するのとは、目的が違います。
【お湯もOK】お風呂もシャワーでもおすすめの浄水器 洗濯機用浄水器とは?小型フィルターと家全体浄水の違いを徹底比較元付けは、設置に水道工事が入ります。マンションなど共有スペースの管理や既設の配管によっては、付けられない場合もあります。飲み水だけで十分なら、そこまでの工事は必要ありません。風呂とお湯まで同じ水にしたいという目的が先にあって、初めて検討の対象になります。
【完全解説】セントラル浄水器の8つのデメリット
「キッチンだけか、家の水ごとか。目的から選べばよさそうです。」
今の戸建てに、入口の浄水器を付ける場合
居住中でも付けられるます
元付けは新築のときだけ、というわけではありません。いま住んでいる戸建てでも、水道メーター付近の工事ができれば付けられます。設置場所の確認は、水道工事のできる事業者に見てもらうのが確実です。
マンション・賃貸との違い
マンションや賃貸は、メーターまわりが共有部にあたることが多く、申請や原状回復の条件が入ります。設置の自由度は、戸建ての方が高いことが多いです。
【気になる】セントラル浄水器の設置と工事を全解説 水道メーターはどこにある!?
「今の家でも、メーターの場所が分かれば付けられそうです。」
元付けの浄水器『ソリューヴ』

弊社のセントラル浄水器『ソリューヴ』は、水道メーターの住まい側付近に設置する元付けです。家に入る水を入口で浄水するので、キッチンだけでなく、お風呂や洗濯の水、お湯にも届きます。

入口で整えて、家の蛇口へ
フィルターは、家の使用量を見る大きさです。交換の目安は年に一度です。浄水した水がお湯になるので、シャワーや浴槽でも同じ水を使えます。PFAS専用の商品ではありません。役割は浄水です。住まいの入り口から、使う水の質を揃える、という目的に合わせた製品です。設置には工事が必要です。
「入口で付けて、家全体の水回りを浄水するんですね。」
まとめ
後付けは、今ある設備に後から浄水器を足すことです。よくあるのは、蛇口やシンクまわりに付ける付け方です。同じ「後から」でも、水道メーター付近に付ける元付け(セントラル)があります。違いは、浄水したい水の範囲です。飲み水と料理なら蛇口まわり、家の蛇口全体とお湯までなら入口、と目的で分けると選びやすくなります。お湯が使えるのは、フィルターにお湯を通すからではなく、浄水した水を温めるからです。管路のあとや、暮らし全体の水まで見るなら、住まいの入り口から整える、という付け方がその目的に合います。
「後付けの意味と、元付けという付け方。用途の違いで整理できました。」
「後付けと元付けの違いに加えて、入り口から整える考え方と、セントラル浄水器について解説しました。」
「はい。よく分かりました。」
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