【多摩PFAS血中濃度調査】浄水器の有無で結果に差が!?
「東京に住んでます。最近、有機フッ素化合物PFAS関連のニュースをよく見るので、結構心配になっています。東京都の多摩地区で住民に対して血液検査調査をしたようですね。ニュースになっていました。」
「最近は、東京都や神奈川、大阪、沖縄県などの一部の地域で問題になり頻繁にニュースで取り上げられています。東京多摩地区で有機フッ素化合物PFASが検出されたことを受けて、現状把握を目的に住民の血液検査が行われたようなので、そちらをみてみましょう。」
まずは自己紹介
弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。
調査内容
「有機フッ素化合物PFASが検出された東京都多摩地区で、住民の血液検査をしたようです。その結果が報告されています。有機フッ素化合物に関しての詳細は以下のページにまとめてありますので、まずはそちらをご覧ください。」
東京・多摩地域で水道水に利用していた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題で、住民の血液検査に取り組んでいる市民団体が30日、国分寺市を中心とした87人分の分析結果を発表した。血中濃度が米国で定める指標値を超えた住民は約85%に上り、分析した専門家は「水道水が主な要因ではないか」と指摘した。
東京新聞 「多摩地域のPFAS血液検査、85%の人が「健康被害の恐れ」米国の指標値超える 市民団体が中間報告」より引用
「85%ですか…。」
調査結果は2021年の環境省調査に比べ15倍の高さ
今回は、昨年11月から調べている約600人のうち、中間報告として21〜91歳の87人分の結果を明らかにした。血中に含まれる13種類のPFASを分析し、うちPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)、PFHxS(ピーエフヘクスエス)、PFNA(ピーエフエヌエー)の4種類の結果をまとめた。国内ではPFASの血中濃度に関する基準がないため、海外の指標値を参考に評価した。
4種類の合計値で米国の指標値を超過した人は、全体の約85%の74人。特に、国内で製造や輸入が禁止されていないPFHxSの平均値が血液1ミリリットル当たり14.8ナノグラムで、環境省が2021年に全国の約120人を対象に実施した調査と比べ、約15倍の高さだった。
東京新聞 「多摩地域のPFAS血液検査、85%の人が「健康被害の恐れ」米国の指標値超える 市民団体が中間報告」より引用
「国の調査と比べて15倍はすごいですね。でも、国で行った全国調査は有機フッ素化合物のリスクの低い地域も含めて検査しているので、平均値は下がりますよね。リスクが高い地域だけで調査をしたら、このような形で結果も変わりそうですね、そもそも、全国でも微量でも検出されていたんですね。これは気になります。」
「環境省の全国調査については以下のリンクにまとめていますが、この調査では有機フッ素化合物をどれだけ体に取り入れてしまっているかを、実際に血液検査を行い地域・年齢・性別ごとに調査したものです。ちなみに、この血中濃度に関してはドイツが基準値を定めたそうです。」
ドイツでは、PFOSが20ng/mL、PFOAが10ng/mLを超えると健康に影響があるレベル
ドイツでは、血中濃度に関して以下のような基準を設けている模様です。
日本国内には血中濃度の基準はないが、ドイツでは1ミリリットルあたりPFOSで20ナノグラム、PFOAで10ナノグラムを超えると、「健康に影響があると考えられるレベル」であり、「緊急にばく露軽減策をとる必要がある値」と定めている。
沖縄テレビ放送株式会社 「PFASの血中濃度検査では“全国平均の3倍のPFOSが検出” 県民を守るために詳細な検査が求められている」より引用
身の回りの水から高濃度のPFASが検出される中、すでに人体にも入り込んでいるのではないか。
こうした疑問を抱いた市民グループ「PFAS汚染から市民の命を守る連絡会」が、ことし6月から、基地周辺に住む人など387人を対象に血液検査を実施し、10月に結果を公表しました。
結果は衝撃的なものでした。
PFASのうち、PFOSなど3つの物質の血中濃度を調べたところ、宜野湾市や北谷町など基地周辺の5つの自治体で、最も高い人で110.9ng/ml、平均でも21.3ng/mlが検出されたということです(※PFOS、PFOAなど3つの化合物の合算値)。
2021年度に環境省が行った全国調査の平均値(7.1ng/ml)と比べ、3倍になっています。
さらに、世界で唯一血中濃度の基準を定めたドイツの値ではPFOS:20ng/ml、PFOA:10ng/mlですが、その基準に照らし合わせると、27人が「健康リスクがある」と指摘されるレベルでした。
市民グループの代表は「住民のPFASの値が高くなるのは、基地が理由だということが明らかだ」と話したうえで、行政がより大規模な調査に乗り出すことを求めています。
NHK 「“有害”化学物質PFAS各地で波紋広がる」より引用
「やはり、これ以上体に蓄積したくないですね…。」
浄水器を有無で結果に差があるという結果も
「実は、この多摩地区の調査で浄水器の有無によって結果に差が出たことが報告されていました。」
検査した国分寺市の65人には自宅の浄水器の有無について聞いた。付けていない42人の血中濃度の平均値は4種類のうち3種類で、付けている23人よりも高かった。水道水に含まれたPFASが体内に蓄積されている可能性があるとした。原田准教授によると、浄水器の活性炭がPFASの約9割を除去するとの世界保健機関(WHO)の研究があるという。
東京新聞 「多摩地域のPFAS血液検査、85%の人が「健康被害の恐れ」米国の指標値超える 市民団体が中間報告」より引用
「活性炭型の浄水器は有効なようですね。何も対策方法がないよりも安心できます。自分でできる対策とすればそれしか思い当たらないですから。そもそも。水道水をそのまま使う習慣がなかったので浄水器をつけていましたが、一定の効果があるみたいですね。」
「ニュースでも活性炭型の浄水器が有効だということも報道されています。弊社では、当時2020年5月の環境省が発表した「有機フッ素化合物」PFOS及びPHOAの河川や地下水などへの汚染状況を調べた全国調査と一部報道を受け、いち早く自社製品セントラル浄水器『ソリューヴ』の除去機能を把握する目的で、第三者機関を通して検査を行いました。詳しくは以下の記事をご覧ください。」
「なるほど2020年ですか。早い段階できちんと浄水器の性能試験をしているのは良いですね。ちなみに、セントラル浄水器『ソリューヴ』とはどんな浄水器ですか?」
「セントラル浄水器『ソリューヴ』は、住まいで使う水道水を家の大元から浄水するので、飲み水だけではなく、お風呂やシャワーなど全てのお水やお湯を浄水できます。また、元付浄水は浄水された水がお湯になるので、通常の出口浄水する簡易的な浄水器と比べ、浄水されたお湯を使うことができるのが特徴です。」
「家の大元から浄水ですか。興味ありますね。有機フッ素化合物のニュースを見て、自分の家は自分で対策しないといけないと思うようになりました。完全には無理でも、不純物を少しでも体に取り込むのを抑えたいので、本格的な浄水器の導入を検討してみたいと思いました。」
まとめ
「いかがでしたでしょうか。東京都多摩地区で行われたPFAS血中濃度調査の概要と浄水器の有無で結果に差があったという報告を解説しました。」
「はい。よく分かりました。活性炭を使っている浄水器が有効だということがわかりました。既に、簡単な浄水器は設置していたんですが、これを機に本格的な浄水器の導入を検討してみたいと思います。」
「弊社のセントラル浄水器『ソリューヴ』は、一般の浄水器とは異なり、一台で住まいの全ての水道水が浄水できる浄水器です。「生活水全体の浄水」をご提案する中で、今回の問題は各メディアでも大きく取り上げられたこともあり、除去性能の把握を目的に試験を行いました。セントラル浄水器については、具体的にまとめたページもご用意しておりますので、そちらも是非一度ご覧ください。」
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