【塩素!?】お風呂がピリピリして痛い理由は？

作成日 : 2020-06-19

更新日 : 2022-03-15

「妻が、元々敏感肌なんですが。最近引っ越して、お風呂に入るとピリピリして痛い感じがするというんです。ネットを検索してみると水道水の塩素に問題があるようなんですか。本当なんでしょうか？」

「それは、お困りですね。では、お風呂がピリピリして痛いことの疑問についてお答えします。」

まずは弊社のご紹介

弊社、株式会社メイプル・リンクは、創業33年のセントラル浄水器メーカーです。セントラル浄水器『ソリューヴ』の企画・製造・販売を行なっております。長年セントラル浄水器の販売を行なっている弊社が、気になる疑問についてお応えします。

【結論】お風呂のピリピリ感の原因は水道水の塩素です

お風呂に入るとピリピリする原因の一つとして言われているのが、水道水の残留塩素です。特に、肌荒れ・痒み、乾燥肌・敏感肌の方にとってはどうにかしたい問題だと思います。

これは、水道水に含まれる塩素の持つ酸化作用が、肌のタンパク質に作用して保湿機能の低下と乾燥を促すためと言われています。

私たちが毎日使う水道水は、雑菌などの繁殖を抑えるため、公衆衛生の観点で浄水場にて殺菌効果のある塩素対策をした後、一定の残留塩素濃度が維持された状態で各家庭に供給されています。

一方で、家庭の側ではその塩素対策として、浄水器などを使って塩素を除去して使われていることと思います。

「そうですね。我が家も付けています。カルキ臭いので。」

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一番風呂より二番風呂が良いのは本当？

一番風呂とは、お湯を入れてまだ誰も入っていない綺麗な状態のお風呂のことです。最初に入るお風呂は入れたてで綺麗ですから、一番風呂じゃないと嫌という人もいたりします。

「ウチも私がそうです。子供たちがお風呂で遊ぶから、たまにでいいので、ゆっくり一番風呂に入りたい気持ちはあります（願望）。」

しかし一方で、最初の人が入る事で、その人の皮脂や角質などがお湯に溶け込み柔らかくなります。また、最初の人がお風呂から出た際に、肌に残留塩素が付着し、お湯の中の塩素量が少なくなるということがあります。

「えっ。塩素は肌に付着するんですか？」

以下の動画をご覧ください。こちらは塩素が肌に付着することを実証したデモンストレーションです。実証内容は、２つのコップに水道水を用意して、残留塩素に反応するDPD試薬（塩素チェッカー）を入れます。一つのコップはそのままの試薬を入れます。当然、水道水の残留塩素に反応して、ピンク色に反応します。もう一つのコップは、試薬を入れる前に一旦、指でかき混ぜます。すると、こちらはピンク色に反応しません。実は人が入浴する前の「一番風呂」と人が入った後の「二番風呂」がこの状態になります。

「塩素が抜けるまでに時間がかかるのに、かき混ぜただけで塩素が消えるのは、それが指に付着しているからなんですね。」

「因みに、こちらの実証実験で使用したDPD試薬は、水道水内の残留塩素を測るものです。よく浄水器の販売などでデモンストレーションしているケースが見られますが、水道水には塩素が入っていますので、必ず反応します。」

こちらの試薬は、浄水器を設置した後に、きちんと浄水されているかの最終テストをするために使います。この場合、ピンク色に変化すれば、塩素反応があるということになり、透明であればきちんと浄水されているということになります。このテスト自体は、浄水器がきちんと設置されたかどうかを検査する上で大事な試験になります。

こちらが、弊社セントラル浄水器『ソリューヴ』のDPD試薬検査の結果例になります。

「なるほど。実験を見て塩素が肌に付着するのはわかったんですが。でも、そもそもお風呂って浄水できるんですか？」

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一般的な浄水器はお湯を浄水できない

「実は、浄水器に使われているカートリッジ・フィルターはお湯が通水すると消耗する理由から、35度以上のお湯を使うことができません。」

実はほとんどの浄水器は、カートリッジ・フィルターの消耗の関係上35℃以上のお湯では使うことができません。一部対応できるシャワー浄水器はありますが、カートリッジ・フィルターのろ材である活性炭が膨張するなどの理由で推奨されていません。実際に起こる問題は以下のような問題です。

1. 活性炭が膨張し、吸着（ろ過）した不純物が流れ出す。
2. 浄水器本体やフィルターの部品（ゴムパッキン）などの消耗。

「確かに、今使っている浄水器も切り替えて使います。」

浄水器に使われている活性炭によりますが、その基準値として一般的に言われているのが約35度です。

不純物とは、残留塩素やトリハロメタン、カビ臭・カナケ臭などの成分、水道管の赤錆やゴミ、有機物などです。浄水の過程で活性炭などに、それらが吸着し、綺麗な水を使うことができるのですが、お湯を使うことで、この活性炭が膨張し、それらの不純物を離してしまいます。

活性炭が使えなくなると浄水が機能していないのと同じ状態になってしまいます。

「確か、商品の注意書きにも書いてあった気がします。」

「いつものお風呂のお湯の設定温度は何度くらいですか？」

「42度くらいですかね…。あっ…。なるほど。無理ですね。」

お湯も使えるセントラル浄水器の魅力はズバリお風呂

「セントラル浄水器？初めて聞きました。」

セントラル浄水器は、住まいの大元に設置するタイプの浄水器です。水道メーターの住まい側すぐの場所に設置することで、戸建て住宅や集合住宅などのマンション・店舗・施設で使う全ての水を浄水できる浄水器です。一般的な浄水器と比べてフィルターも大きく、一度設置すると全ての蛇口ごとに浄水器を設置する必要がありません。一台で全ての浄水をまかないます。

飲み水やキッチン周りだけじゃなく、お風呂やシャワー、トイレの温水洗浄まで全て使うことができます。

「このセントラル浄水器はお湯も浄水できるんですか？」

「はい。可能です。」

お湯が使える理由は設置位置

一般的な浄水器は、水道の出口である蛇口部分で浄水するのに対して、セントラル浄水器は大元で浄水するので、お湯がフィルターを通過しません。最初に浄水した水が給湯器を介してお湯になるので、フィルターが消耗することもありません。また、一般的な浄水器に比べてフィルターも大きく大量の水を浄水できるので、お風呂やシャワーでも使うことができます。一方で、設置場所が屋外なので、室内のスペースを占有することもありません。